子どもが大きくなったら働きたい!就職のために何か資格を取りたい!
だけど、専業主婦でも資格を取得できるのか不安・・・。
実は、専業主婦でも取れる国家資格は多くあります!
専業主婦でも国家資格があると、いざ就職しようと思ったときに安心ですよね。 しかし、「国家資格」と聞くと難易度が高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、専業主婦の方に向けておすすめの国家資格と取得方法を解説します。
ハードルを上げすぎずに、現実的に専業主婦でも取得ができる国家資格が見つかりますよ。
ぜひ、この記事を読んで、国家資格の取得を目指してみましょう。
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専業主婦が気になる国家資格とその他の資格の違い
日本にはさまざまな資格が存在します。実は、日本に存在する資格は大きくわけて3つあります。
こちらは主に「どこが認めている資格なのか」で分類されますよ。
はじめに、それぞれの資格について詳しく見ていきましょう。
国家資格
国家資格は「国や法律が定めた資格」です。文部科学省は、国家資格を次のように定義しています。
国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。
引用元:文部科学省公式サイト「国家試験の概要」
文部科学省が定義しているように、国の法律に準じて資格の合否を判定しています。国で厳重に決められた試験に合格し、免許の申請を行うことで、専門職に就くことが認められるのです。
専業主婦でも国家資格を保有しているだけで、社会的地位は高くなるでしょう。
私自身、国家資格のひとつである薬剤師の資格を保有していますが「すごいね」と言われることが多いため、社会的地位は高いと感じます。
公的資格
公的資格は、簡単に言うと「国家資格と民間資格の間」の位置づけの資格です。
厳密な定義はありませんが、多くの場合はかつての「民間技能審査事業認定制度」に認定された資格が公的資格と呼ばれてます。
国家資格はすべて国が管轄(かんかつ)している資格であるのに対し、公的資格は、試験の実施は「民間団体や公益法人」が、認定は「各省庁や大臣」が行っているのです。
国が支援している資格であるため、公的資格は国家資格の次に信頼度の高い資格と言えるでしょう。
具体的には以下のような資格が該当します。
- 健康運動指導士
- ビル経営管理士
- 手話通訳士
民間資格
民間資格とは、国家資格や公的資格とは異なり、国ではなく民間団体が行っている資格のことです。
国や自治体の関与はなく、各民間企業が独自で合格基準を定めています。
国や自治体からの後援はないものの、知識や能力があると認められる資格もあり、保有することで社会的地位を獲得できるものもあるでしょう。
また、国家試験や公的資格よりも勝る点として次の点が挙げられます。
- 受験資格が厳しくない
- 資格の種類が豊富
専業主婦の方でも手軽に受けられるものが多くある点が、民間資格のメリットです。
ただし、民間資格は持っているだけで就職の決め手になるものではないため、専業主婦から資格を生かして就職する場合は注意しましょう。
具体的には、次のような民間資格があります。
- フードコーディネーター
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
- TOEIC
ここまで、3種類の資格について解説しました。3種類の資格で取り扱いが異なることがわかりましたね。
しかし、資格が多すぎてどのような資格を目指すとよいのかわからない方も多いでしょう。
目指したい資格がわからない方は、こちらの「資格取り方選び方全ガイド」がおすすめです。
こちらには、数ある資格のうち就職やキャリアアップに活用できる資格を厳選して収録しています。
資格の概要だけではなく、資格の合格率や勉強方法も詳しく記載されていますよ。日本にどのような資格があるかわからない方は、まずこちらを読んでみてはいかがでしょうか♪
さらに、資格カレンダーがついているため、受験したい資格試験までのスケジュールが立てられますね。
専業主婦が取れる国家資格おすすめ5選!
ここからは、国家資格の中でも、専業主婦の方におすすめのものをご紹介します。
専業主婦の方におすすめの国家資格は次の5つです。
いずれも受験資格に厳しい条件が設けられておらず、専業主婦の方もチャレンジしやすいでしょう。
宅地建物取引士(宅建)
こちらは、不動産取引のスペシャリストの国家資格です。宅地建物取引士がいないと不動産取引が行えないため、希少な資格であるため、かなり需要のある資格と言えるでしょう。
仕事内容 | 不動産契約前の重要事項の説明 重要事項の書面への記名 契約書に記名 |
受験資格 | 日本国内に居住していること |
試験日 | 毎年10月の第3日曜日 |
試験会場 | 各都道府県 |
受験手数料 | 8,200円(2024年2月現在) |
合格率 | 17.2%(令和5年度) |
注意点 | 合格してすぐに働けるわけではなく、実務経験2年以上もしくは登録実務講習を受ける必要がある |
- 厳しい受験資格がない
- 希少性があるため、不動産会社の就職に有利
- 資格手当などにより、年収がアップする
合格後もさまざまな要件があるものの、不動産関係の会社の復職を目指している方や、不動産関連の勉強が好きな方には向いているでしょう。
登録販売者
こちらは、薬局やドラッグストアで医薬品の販売に携わる資格です。国家資格ではないという意見もありますが、管轄が各都道府県知事であり、総務省からは国の資格として認められています。
仕事内容 | 一般用医薬品(第2類・第3類)の販売 医薬品の在庫管理・発注 医薬品を購入するお客様へアドバイス |
受験資格 | なし(学歴不問) |
試験日 | 少なくとも年1回以上 |
試験会場 | 各都道府県 |
受験手数料 | 12,800円〜18,100円(都道府県によって異なる) |
合格率 | 43.7%(2023年度) |
注意点 | 合格後、販売従事登録が必要 |
- 厳しい受験資格がない
- ドラッグストア・薬局以外にも働き口がたくさんある
- 勉強の難易度が低い
こちらも合格後の手続などがあるものの、合格率が高いため、ハードルが高すぎずに目指せる資格でしょう。
また、キャリアップも望めます。接客が好きな方や、健康に携わりたい方にはおすすめです。
類似する資格に「薬剤師」があります。薬剤師を目指したい専業主婦は、以下の記事も参考にしましょう。
3級ファイナンシャル・プランニング技能士
税金や保険などの暮らしにかかわるお金の観点から、ライフプランを設計するお金の専門家です。
中には民間資格もありますが、「ファイナンシャル・プランニング技能士」が国家資格ですので混同しないようにしましょう。
また、他の資格とは異なり、1級・2級・3級と3つあります。
仕事内容 | 個人のライフイベントなどに合わせて資金計画の提案 個人・中小企業へ資産設計のアドバイス |
受験資格 | なし(1・2級はあり) |
試験日 | 2024年4月からは通年受験可能 |
試験会場 | 希望するテストセンター(2024年4月からCBT方式を導入) |
受験手数料 | 学科・実技各4,000 円 |
合格率 | 学科試験:74.78% 実技試験:77.67% (2023年9月) |
注意点 | 受験の申し込みはWeb申請のみ |
- 3級では合格率がかなり高いため、しっかりと勉強すると資格が取得できる
- 勉強内容は日常生活にも活用できるため、家計のやりくりが上手になる
- 金融業界・保険業界など、幅広い業界で活用できるため就職に有利
今回ご紹介したのは、受験資格が不要である3級のみでしたが、より高みを目指したい方は難易度の高い2級・1級にチャレンジするのもよいでしょう。
ただし、3級よりも受験資格の条件の規制や受験手数料も厳しいため、よく調べましょう。
行政書士
行政書士は、法律の専門家として官公署に提出する書類の作成や手続きを行えます。
仕事内容 | 仕事内容:以下の書類の作成・相談 官公署に提出する書類 権利義務に関する書類 事実証明に関する書類 |
受験資格 | なし |
試験日 | 毎年11月の第2日曜日 |
試験会場 | 全国の試験場(住所に関わらず選択可能) |
受験手数料 | 10,400円(令和4年度改定) |
合格率 | 13.98%(令和5年度) |
注意点 | 科目ごとで合格点が設けられている |
- 一度取得すると生涯活用でき、自宅で開業も可能
- 生活に関わる法律知識は、プライベートでも役立つ
- ファイナンシャルプランナーと組み合わせることで、可能な業務が増える
行政書士は勉強量が膨大であり、合格率も低めです。しかし、厳しい受験資格がないため専業主婦でもチャレンジできます。
法律系の勉強が大好きな方や、責任感が強い方におすすめです。
介護福祉士
数多くの介護資格の中で唯一の国家資格です。高齢者や障害者の介護の他に、ヘルパーやご家族へのアドバイスも行えますよ。
仕事内容 | 身体介護 家事の援助 介護に関する相談 |
受験資格 | 介護施設で実務経験または養成施設の卒業が必要 |
試験日 | 筆記試験・実技試験ともに年1回 |
試験会場 | 筆記試験:全国の35試験地 実技試験:東京都、大阪府 |
受験手数料 | 18,380円(2024年2月現在) |
合格率 | 84.3%(第35回) |
注意点 | 取得まで数年かかる |
- 親の介護など勉強した知識は日常生活に使える
- 介護の需要があるため、取得後は職に困らない
- 資格取得後、介護関係に就職すると給料アップも期待できる
他の職種とは異なり資格取得までは数年かかりますが、一度取得するとキャリアアップも見込めます。
介護に従事していた方や気配り上手な方にはおすすめの国家資格です。
専業主婦が目指す国家資格の取得4ステップとは!?
ここまで専業主婦におすすめの国家資格を紹介しました。しかし、専業主婦がどのように国家資格を取得するのかわからない方も多いでしょう。次に、国家試験の取得の仕方をご紹介します。
専業主婦が国家資格を取得する方法は次の4ステップです。
最初に次の項目を洗い出してみましょう。
- 国家資格を取得したい理由
- 取得後、働きたい条件
- 資格を取得するために費やせる時間と費用
- 取得したい国家資格の職種の分野
最初に行うことは、取得する資格または資格の取得後の仕事の条件面を書き出すことです。
このようにすることで、自然と目指したい国家資格がイメージできますよ。また、国家資格取得後にあなたがバリバリ働いている姿をイメージできる職種がよいでしょう。
条件をあらかじめ整理することで、無駄な時間や費用の浪費を防げますよ。
目指す国家資格を決めたあとは、筆記試験に向けて受験勉強を始めましょう。
国家試験の勉強方法は、次のようなものがあります。
- 通信講座を活用して勉強する
- スクールに通学する
- 書籍を購入し、独学で勉強する
予算を確認しながら、あなたに合うものを選ぶとよいでしょう。
試験当日には、勉強した成果を存分に発揮しましょう。
国家試験当日、会場に持参するおすすめの持ちものは次のとおりです。
- 鉛筆またはシャープペンシル
- 消しゴム
- ドリンク
- 受験票
- 腕時計
- 昼食
- ごみ袋
- 腕時計
- 上着
- 使用している参考書
- 常備薬(痛み止めや下痢止めなど)
- 耳栓やイヤホン
- ポケットティッシュ
また、当日は予想以上に緊張してしまう場合もあります。
前日は夜遅くまで勉強せずに早めに就寝して、次の日に備えましょう。
無事に国家試験に合格した場合、国家資格に応じて免許の申請や手続きが必要です。合格して終了ではないため注意しましょう。
詳しい国家試験の受験の流れは、国家資格の種類で異なります。
受験の前には国家試験の流れをしっかり確認するようにしましょう。
専業主婦の国家資格は仕事に大きなメリットあり!
これまで、専業主婦が目指す国家試験について詳しく説明してきました。
国家資格を一度取得すると、多くの場合、生涯にわたり仕事に大きなメリットがあります。
仕事に復帰しても、専業主婦のままでいても国家資格を保有していて損はないでしょう。
専業主婦が国家資格を取得するメリットは次のとおりです。
- 履歴書に国家資格を記載できる
- 社会的信頼度がある
- 仕事の幅が広がる
- さまざまな求人に応募しやすくなる
- 資格手当などで時給や年収がアップする
転職や復職の面接の際、希少な国家資格に注目され、話題にできることもメリットの一つでしょう。
まとめ
- 数多くの資格は、次の3種類に分類される
- 専業主婦におすすめの国家資格は次の5つである
- 専業主婦が国家資格を目指すステップは次の4ステップである
- 専業主婦が国家資格を取得するメリットは次の5つである
- 履歴書に国家資格を記載できる
- 社会的信頼度がある
- 仕事の幅が広がる
- さまざまな求人に応募しやすくなる
- 資格手当などで時給や年収がアップする
今回は、専業主婦に向けておすすめの国家資格を紹介しました。
日本には多くの国家資格があり、受験資格なしで気軽に受験できるものもあります。
国家資格を取得することで、専業主婦でも社会に進出や復帰が容易になりますよ。
国家資格を取得して、復職や転職に活用しましょう♪
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