薬剤師は高時給で働けるから資格を取りたいけど、主婦から薬剤師にはなれるの?
薬剤師になるには主婦でも可能ですが、かなり難しいでしょう。薬学部を卒業した私が知っている中でも、薬剤師を目指す主婦は5人以下でした。
とはいえ、高時給である上に働く時間を選べるため、薬剤師の資格は非常に魅力的ですよね。
この記事では主婦から薬剤師になるには、どのような方法があるのかをご紹介します。特に、資格を取って高時給で働きたい主婦に読んでいただきたい記事です。
ぜひ、この記事を読んで薬剤師を目指せそうか判断しましょう♪
さらに、薬剤師になるには難しいと感じる場合、おすすめの職業や資格もご紹介していますのでお見逃しなく!
薬剤師になるには主婦でもOK!魅力をご紹介♪
薬剤師になるには、薬剤師の仕事に魅力を感じている方がほとんどですよね。
主婦が薬剤師として働く魅力としては、次の2点ではないでしょうか。
薬剤師になるには資格を取得するメリットを知りたいですよね。こちらの2点について詳しく解説していきます♪
高時給
主婦が薬剤師を目指したい理由の一つとして多いのが、高時給で稼げることではないでしょうか。
主婦は育児や家事の合間に働きたい方がほとんどでしょう。そのため、短時間で多く稼げた方がよいですよね。
中にはパートだけで生計を立てている薬剤師もいるほど、柔軟な働き方ができる職種です。
主婦が薬剤師として働いても、かなり給料がもらえるでしょう。
求人が豊富
薬剤師の求人は多くあるため、全国どこでも働くことができますよ。
薬剤師の求人のほとんどは病院と調剤薬局です。正社員の求人だけではなく、パートや派遣の求人も豊富にあります。
そのため、短時間で働きたい主婦も就業可能ですよ。さらに、コミュニケーション能力に大きな問題がなければ、即日で採用されることがほとんどです。
求人が多くあり、働く場所を選べるのも薬剤師の魅力のひとつですね♪
病院や調剤薬局など就業先で業務が変わります。
薬剤師になるには、どのような仕事内容があるのかを調べてから理想の働き方をイメージすると良いでしょう。
薬剤師になるには主婦から転職は難しい!その理由とは?
主婦が薬剤師になるメリットは大きいことがわかりましたね。
しかし、主婦から薬剤師へ転職するのは非常に困難です。
- 学費
- 勉強時間の確保
- 家族の理解
こちらの3点について詳しく解説していきます。ご自身が解消できそうな問題なのか考えながら見ていきましょう。
学費
薬剤師になるには、莫大な費用がかかります。
薬剤師になるためには、薬学部大学を卒業することが必要です。そのため、大学の入学金や授業料などを確保する必要があります。
- 国公立大学:約350万円
- 私立大学:約1200万円
数字をみても、膨大な費用ですよね。これに通学する交通費やテキスト代をプラスすると、さらに費用がかかってしまうでしょう。
ただし、大学によっては奨学金制度や授業料免除制度を設けています。学費を減らしたい方は、こちらを利用してもよいですね。
薬剤師を目指すことを決めたあとは、最初に学費を確保する必要があるでしょう。
勉強時間の確保
薬剤師になるには、膨大な量を勉強する必要があります。
専門的な授業についていかなければならない上に、年2回の定期試験と国家試験に合格しないと薬剤師の資格は取得できません。
必修科目の授業は平日1日中ありますし、年2回の定期試験は勉強しないと難しいレベルです。国家試験で決められている科目だけでも、9つも科目があります。
私は比較的時間のある独身の状態で薬学部に入学しましたが、常に勉強に追われていました。
主婦は家事や育児を並行して行わなければならないですよね。他の薬学生と同じくらい勉強するのはかなり困難でしょう。
家事や育児と薬剤師になるための勉強をするには、時間を上手に使う必要があります。
時間の有効活用におすすめのアイテムがドリテックの学習タイマーです!
タイマーを利用すると、限られた時間を有効に活用できますよ。
ドリテックの学習タイマーは、試験日までの日数も設定できます。いつでも試験日までの日数をすぐに確認することができるので、勉強の予定を立てるのに便利ですね。
ほかにも、画面が斜めであるため、残り時間が見やすいメリットがあります。
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家族の理解
ここまで説明した学費と勉強時間の確保の問題を解決するためには、家族の理解と協力がないと難しいでしょう。
主婦がひとりで勉強と家事・育児を両立していくのは非常に大変です。
そのため、勉強している間はご家族に子どもの面倒を見てもらったり、家事を手伝ってもらったりなど家族のサポートを受ける必要があるでしょう。
私が薬学生だったときの同期の主婦も、講義がある日中は親御さんに子どもを預けて勉強に集中していました。
主婦が薬剤師になるには家族の協力や理解が必要です。反対される可能性がありますが、薬剤師に転職したいという熱意を伝えるようにしましょう。
家事の時間を減らしたい主婦におすすめなのが、ニシダ通販の「引っ張るだけで取れる洗濯ピンチ」です!
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洗濯の時間を短くして勉強時間にあてるのもよいですね♪
薬剤師になるには主婦でも6年はかかる!そのルートは?
薬学部大学に通うのは大変だし、できれば独学で取得したい!
このように考える主婦も多いでしょう。しかし、薬剤師になるには独学では取得できません。
主婦が薬剤師になるには、薬学部大学の卒業が必要な条件です。次の文章が、薬剤師国家試験を受験する条件の抜粋です。
次のいずれかに該当する者
引用:厚生労働省公式ホームページ「薬剤師国家試験」
- (1)薬剤師法第15条第1号の規定に基づく受験資格
学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、薬学の正規の課程(学校教育法第87条第2項に規定するものに限る。)(以下「6年制薬学課程」という。)を修めて卒業した者(令和6年3月14日(木曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)- (2)薬剤師法第15条第2号の規定に基づく受験資格
外国の薬学校を卒業し、又は外国の薬剤師免許を受けた者で、平成24年4月1日以降に、厚生労働大臣が(1)に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定した者- (3)薬剤師法の一部を改正する法律(平成16年法律第134号。以下「改正法」という。)附則第2条及び第3条の規定に基づく受験資格
- ア 改正法の施行日(平成18年4月1日。以下「施行日」という。)において、改正法による改正前の薬剤師法(以下「旧薬剤師法」という。)第15条第1号に該当する者
- イ 施行日において、旧薬剤師法第15条第2号に該当する者
- ウ 施行日前に学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。以下同じ。)に在学し、施行日以後に旧薬剤師法第15条第1号に規定する要件に該当することとなった者(施行日以後に学校教育法に基づく大学に入学し、当該大学において、薬学の正規の課程(学校教育法第87条第2項に規定するものを除く。)(以下「4年制薬学課程」という。)を修めて卒業した者を除く。)
- エ 平成18年度から平成29年度までの間に学校教育法に基づく大学に入学し、4年制薬学課程を修めて卒業し、かつ、学校教育法に基づく大学院(以下「大学院」という。)において薬学の修士又は博士の課程を修了した者であって、厚生労働大臣が、薬剤師法の一部を改正する法律附則第3条の規定に基づく厚生労働大臣の認定に関する省令(平成16年厚生労働省令第173号)第1条の規定に基づき、改正法による改正後の薬剤師法(以下「新薬剤師法」という。)第15条第1号に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定した者
ほとんどの志願者は(1)に該当する方が多いでしょう。
(1)にあるとおり、薬剤師の国家試験を受験するための条件には、「薬学過程をすべて履修している」ことが条件として挙げられています。
そのため、主婦でも薬学部に入学し、6年かけて勉強する必要がありますよ。
主婦が薬剤師になるには、どのようなルートをたどればよいか解説していきましょう。
①問題点を解消し、入学試験に合格
まずは、主婦が薬剤師になる前に立ちはだかる問題点を解消することが必要です。通学の間は家事や育児をどのようにこなしていくのかをご家族とよく話し合いましょう。
それから、大学の入学試験を受けて合格を目指します。大学や試験方法によって受験対策が違うため、入念なリサーチが大切です。
対策と試験勉強をしっかり行い、入学試験を合格しましょう!
➁薬学部へ入学し、薬学過程を修了
入学試験を合格すると、晴れて薬学部大学へ入学です。
大学で6年間かけて勉強をして、卒業できれば国家試験を受ける権利が与えられます。
- 1~4年生:基礎的な薬学を学ぶ
- 5~6年生:実務実習、卒業試験や国家試験対策
カリキュラムは大学ごとで異なるため、入学したい大学の公式サイトを確認しましょう。
薬学部は入学すると必ず卒業できるわけではありません。毎年の進級試験に合格することが進級の条件です。私の周りの友人は、ほぼ全員留年を経験しています。
他の学部よりも留年率が高いので、毎年進級できるように日々勉強しましょう。
➂薬剤師国家試験を受験し、合格
薬学部の卒業が決まると、国家試験に受験することができます。
薬学部の進級や卒業と同様、国家試験も受けるだけでは合格できない難易度です。国家試験も合格に向けて、しっかり勉強しましょう。
国家試験に不合格になった場合は、次の年にチャレンジができますよ。
多くの薬剤師の浪人生は、半年~1年間かけて薬剤師専門の予備校で試験勉強します。
大学ほどではありませんが、予備校に通う費用も少なからず発生するので注意が必要です。予備校の費用は、1年間で約100万円前後と考えておきましょう。
時間と費用のためにも、1度の受験で合格したいですね!
④就職
晴れて国家試験に合格すると、薬剤師として就職できます。
就職活動は正社員希望の場合は6年生のときに、受験勉強と並行して行う場合がほとんどです。
パートやアルバイト希望の場合は、卒業まで入社を待ってもらえない可能性があります。そのため、卒業して国家試験に合格してから就職活動をするとよりスムーズでしょう。
不安な方は、薬剤師専門のエージェントを利用するのも手段のひとつですね。
薬剤師になるには難しい主婦の資格おすすめ3選!
これまで、薬剤師になるにはどのような道のりや問題点があるかを解説しました。
私に薬剤師になるには難しくて無理かも・・・。でも資格を手に入れて安定した収入が欲しい!
そのように考える主婦に朗報です。主婦から目指しても現実的に取得可能な資格があります。
- 登録販売者
- 調剤薬局事務
- 調剤事務管理士
どのような仕事内容や就職先なのかご紹介しますね。
登録販売者
薬剤師にもっとも近い職種として、登録販売者を想像する方も多いでしょう。
登録販売者の仕事は、主に一般用医薬品の販売です。一般用医薬品の多くを占める第2類、第3類医薬品を取り扱えます。
主な就職先はドラッグストアですが、最近ではコンビニやスーパーなどさまざまな就職先がありますよ。
- 最短3ヶ月で資格が取得可能
- 独学で取得が可能
- 学歴に関わらず受験が可能
- 取得までの費用が薬剤師よりもかからない
- 求人が豊富
時間もお金もかからないため、主婦からでも目指せそうですね。
国家資格ではありませんが、薬剤師と非常に似ている職種に就けます。
看護師
より安定性を求めるなら、看護師もおすすめですよ。看護師は、医師のサポートや患者さんのケアが主な業務です。
- 将来的になくなりにくい職である
- 収入が安定
- 薬剤師と比較して、約半分の期間で取得が可能
資格取得までには、3年専門学校に通って国家試験に合格する必要があります。薬剤師と同じく、独学では取得できないので注意しましょう。
調剤事務管理士
調剤薬局に憧れる主婦には、調剤事務管理士もおすすめです。
調剤事務管理士は、薬剤師のサポート役として調剤薬局の事務関係の仕事を担当します。病院や薬局が主な就職先です。
- 学歴に関わらず受験が可能
- 試験が年6回開催されているため、好きなタイミングで受験できる
- 調剤薬局や病院の就職で優遇される場合がある
こちらは国家資格ではありませんが、資格を持っていると高いスキルを証明できるので、取得して損はないですね。
まとめ
- 薬剤師になるには主婦でも目指すことは可能である
- 主婦にとって薬剤師の魅力は次の2点である
- 薬剤師になるには主婦からは難しい理由は次の3点である
- 薬剤師になるには薬学部を卒業する必要があるため、主婦でも6年はかかる
- 薬剤師になるには難しい主婦におすすめの資格は次の3点である
薬剤師になるにはかなり難しいことを解説しました。しかし、時間や費用、難易度を理解したうえで目指すのもよいでしょう。
主婦から入学して、人一倍勉強をして上位で薬学部を卒業し、薬剤師になった方もいらっしゃいます。また、薬剤師にこだわらないのであれば他の資格職を目指すのもよいですね。
ご自身の状況にあった選択をしましょう♪
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