チョコレートを食べたときにくしゃみが出るという人はいませんか。そのくしゃみの原因はアレルギーの可能性がありますよ。
チョコレートでアレルギーが出るとはあまり聞きなじみがないですよね。同じ食べ物を食べると毎回くしゃみなどの症状が出る場合は、アレルギーが原因の可能性が高いですよ。
「チョコレートでアレルギーが出るかも!」と心配になり、食べることを控えてしまいますよね。しかし、実はチョコレートには花粉症を予防したり、ダイエットにつながったりとよいこともあるのです!
この記事では、アレルギーでも食べられるチョコレートや、チョコレートのさまざまな効果についてもお伝えしますのでお見逃しなく♪
チョコレートとくしゃみの関係って?アレルギーが原因?

花粉症や特定の食べ物で、くしゃみなどのアレルギー症状が出るのはどうしてでしょうか。
また、チョコレートを食べるとくしゃみなどが出るときは、何が原因なのか気になりますよね。
まずは、食物アレルギーはどのようにして起こるのかみていきましょう。
食物アレルギーとは
食物アレルギー(しょくもつアレルギー、英語: Food allergy)は、原因食物を摂取した後に免疫学的機序を介して起こる生体にとって不利益な症状(皮膚、粘膜、消化器、呼吸器、アナフィラキシー反応など)である。
引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2023年9月7日8:20
上記を見るとわかるように、食物アレルギーとは、アレルギー物質(食べ物、花粉、ダニなど)が体に入ると、体から異物を排除しようとする免疫機能が働くことです。
この免疫機能が過剰に働いて、くしゃみやじんましんなどの症状を引き起こしていますよ。
食物アレルギーや花粉症などのアレルギー症状は、アレルギー物質が体に入ってすぐから、2時間以内に症状が出ます。
アナフィラキシー反応など、ひどいと死に至ることもあるので注意が必要ですね。
チョコレートアレルギー
チョコレートを食べたときにくしゃみなどの症状が出るのであれば、「チョコレートアレルギー」の可能性が考えられます。
チョコレートアレルギーとは、名前の通りチョコレートを食べると食物アレルギーの症状が出ることですね。
苦いチョコレートを食べるとくしゃみが出るという人も聞きます。
症状は、軽度でくしゃみ、鼻水、重症ですと下痢、嘔吐、けいれんの症状が出ます。
くしゃみ程度であれば軽症ですが、重症の症状やアナフィラキシーによる死亡例もあるので、軽視できませんね。
チョコレートの原材料であるカカオがアレルギーの原因というよりは、チョコレートに含まれるナッツ類や乳製品が原因のことが多いようです。
ナッツや乳製品のアレルギーはよく聞きますので、これらの食品を食べたときなども振り返ってみるとよいかもしれません。
しかし、チョコレートの材料は添加物も含まれるので、原因を探すのは困難になってしまうため、食物アレルギーの症状が出てしまった場合は、すぐに病院で検査をしてもらいましょう!
また、「カカオアレルギー」はチョコレートアレルギーとは別になり、カカオに含まれるチラミンやニッケルなどの成分が原因のことを指します。
カカオには微量ですが、ニッケルなどの金属が含まれているので、金属アレルギーのある方はカカオアレルギーの可能性がありますよ。
しかし、カカオアレルギー体質の人は少ないので、チョコレートに含まれる他の成分に反応していることが多いでしょう。
チョコレートでくしゃみが出ても花粉症予防になる!

アレルギーと聞くと、花粉症がもっとも身近に聞くアレルギーのひとつではないでしょうか。
2月から4月ごろにかけて、くしゃみなどの辛い症状に悩まされている人も多いですよね。
さらに、秋にも飛散する花粉もあり、年中花粉に注意している人もいることでしょう。
ここでは、花粉症に効果のある食べ物をご紹介します。
チョコレートが花粉症の予防になる
花粉症(かふんしょう、英: hay fever、pollen allergy、pollen disease[注釈 1]、医: pollinosis または pollenosis)とは、I型アレルギー(いちがたアレルギー)に分類される疾患の一つ。植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされ、発作性反復性のくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの一連の症状が特徴的な症候群のことである。
引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2023年9月7日8:20
上記のように、花粉症も食物アレルギーと同様に、アレルギー物質の花粉を体から出そうとする免疫反応です。
チョコレートがアレルギーを引き起こすと聞くとこわいですが、実はチョコレートがアレルギーの予防になるのですよ。
「カカオポリフェノール」というチョコレートに含まれる成分に、花粉症予防の効果があると言われています。
カカオポリフェノールは、免疫が過剰に反応してしまうことを抑える効果があります。
また、動脈硬化予防や血圧低下の効果もありますので、健康のためにも試してみたくなりますよね。
スーパーなどのお菓子コーナーで見かけるチョコレートは、砂糖が多くカカオの含有量が少ない商品が多いので注意が必要です。
そこで、カカオの量が70%以上の「高カカオチョコレート」を選ぶことをおすすめします。
甘いチョコレートは、カカオの量が30〜40%程度ですので、苦味のある高カカオチョコレートを選ぶことがポイントですよ。
花粉症予防効果のある食べ物
花粉症などのアレルギーは、免疫力を高めることで予防や症状を軽減できます。そこで、チョコレートの他にも免疫力を高める食べ物を探してみました。
- 乳酸菌(ヨーグルト、発酵食品)
- 食物繊維(レンコン、ゴボウ、根菜類)
- ビタミンD (青魚、キノコ)
腸内には、免疫機能の役割を持つ細胞が多く集まっています。腸内の細菌のバランスが乱れると、アレルギーなどになりやすくなると言われていますよ。
乳酸菌で腸内環境を整えると、免疫力が高まり、花粉症予防につながります。
乳酸菌はヨーグルト、チーズ、キムチなど発酵食品などに含まれますよ。
ヨーグルトはオリゴ糖やきなこ、バナナなどと一緒に食べることがおすすめですよ。
レンコン、ゴボウなどの根菜類には食物繊維が多く含まれているため、腸内環境を整える効果があります。
また、「ポリフェノール」も含まれているので症状を抑える効果が期待できますよ。
さらに、食物繊維のなかでも「水溶性食物繊維」は、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える作用があります。
水溶性食物繊維はバナナや海藻に含まれ、コレステロールや糖をゆっくり吸収するので、急な血糖値の上昇を抑えると言われていますよ。
朝ごはんの際には、ヨーグルトにフルーツを加えたり、サラダに海藻をプラスしたりと手軽に取り入れられますよね。
また、ポリフェノールは野菜の皮に含まれるので、皮ごと調理することがおすすめですよ。
ビタミンDが不足すると、免疫機能が低下し感染症にかかりやすくなります。
ビタミンDは青魚や、シイタケなどのキノコに多く含まれていますよ。
青魚には、DHAやEPAも含まれているため、アレルギーを引き起こす物質の働きを抑える効果がありますよ。
日光に当たるとコレステロールからビタミンDが合成されるので、花粉の時期でも散歩をするなど日光に当たることは大事ですね。
ビタミンDは体内では作られないため、意識的に青魚を食べたり日光に当たったりしましょう。
これまで、チョコレートを含めさまざまな花粉症予防に役立つ食べ物をご紹介しましたが、薬を飲むような即効性の作用はありません。
ですので、毎日継続して体質改善につながるよう日々の食事に取り入れると良いですよ。
続けることは難しいですが、くしゃみなどの症状か出る1〜2ヶ月前から意識的に免疫力アップの食品を取り入れるなど、食事を見直してみるとよいですね。
また、睡眠不足やストレス、運動不足なども花粉症の症状悪化の原因になりますので、日ごろの生活習慣を見直してみてはいかがでしょう。
チョコレートでくしゃみが出るなら食べない方がよい?

ここまでアレルギーについてお伝えしてきましたが、チョコレートを食べるとくしゃみが出る場合は、チョコレートアレルギーの可能性があります。
しかし、アレルギーになるとチョコレートはもう食べられないのでしょうか。
そこで、アレルギーがある方もおいしく食べることができるチョコレートをご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
アレルゲン不使用のチョコレート
くしゃみなどの軽い症状でも、症状が出たら食べることを控えなければいけません。
もし、心配な場合は病院へいき先生に相談することをおすすめします。
しかし、チョコレートは甘くておいしいですし、食べられないとなると残念ですよね。
そこで、アレルギーでも安心して食べられるチョコレートを探してみました。
こちらの「ニッコー アレルゲンフリーマイルドチョコレート」は乳不使用なので、チョコレートに含まれる乳製品が原因のアレルギーの方でも、安心して食べることができますよ。

味も普通のチョコレートと変わりなく、おいしくいただけますよ。板チョコタイプなので、お菓子作りにも利用できますね。
また、カカオアレルギーの場合は、カカオの代わりにマメ科の「キャロブ」を使用したチョコレートがありますよ。
こちらの「キャロブバー ミルク」はカカオの代用品でキャロブ(イナゴマメ)を使用しています。

「キャロブ」というマメは風味がチョコレートに似ているので、こちらも普通のチョコレートと変わりなくおいしくいただけます。
原材料であるマメ科のキャロブは、カルシウムや鉄分、食物繊維が豊富で、健康食品にも使われる食材ですので試してみたくなりますよね。
アレルギーがあってもお菓子作りにも活用できるのはうれしいです。
現在は、アレルゲン不使用の食品がたくさんあるので、アレルギーの方も上手に取り入れて食生活を楽しめますよ。
チョコレートはダイエットにも効果あり
ここまで、チョコレートとくしゃみの関係についての情報でしたが、なんとチョコレートにはダイエット効果もあることをご存知でしょうか。
チョコレートの「カカオポリフェノール」には、免疫力アップの効果がありますが、コレステロール値を正常化に近づける働きもあり、代謝アップにつながります。
その他にも、カカオポリフェノールには抗酸化作用もありますよ。
抗酸化作用とは、老化の原因の活性酸素を除去する働きのことです。肌のシミ、シワの改善も期待できますので美肌効果にもなるとはうれしいですね。
それでは、ダイエット効果のあるチョコレートは、いつ食べるとよいのでしょうか。
ダイエットに効果的なチョコレートの食べ方は、「高カカオチョコレート」をひと欠けずつ、1日に5回程度に分けて食べるようにしましょう。
例えば、毎食前や、昼食から夕食までのおやつや、仕事や家事の合間にひと欠けずつを、ちょこちょこ食べることがおすすめです。
また、チョコレートは低GI値食品なので、食事の前の空腹時に食べると、急な血糖値の上昇を抑えられますよ。
そして、花粉症予防と同じように、カカオの量が70%以上のチョコレートを選んでみましょう。
一般的なチョコレートは砂糖や乳製品が多く含まれているので、カカオの量が70〜82%のものがおすすめです。
甘いおやつの代わりに、高カカオチョコレートにしてみてはいかがでしょうか。
どんなに良いとされる食品も、食べ過ぎてしまっては返って健康に良くありませんので、適量に抑えることが大事ですよ。
まとめ

- チョコレートを食べるとくしゃみが出るなら、アレルギーの可能性がある
- チョコレートアレルギーの方には、アレルゲン不使用のチョコレート商品がおすすめ
- チョコレートの「カカオポリフェノール」には花粉症予防の効果がある
- 花粉症予防には、「乳酸菌」、「食物繊維」、「ビタミンD」を摂るとよい
- 「カカオポリフェノール」にはダイエットの効果もある
チョコレートはくしゃみなどが出るアレルギーの原因のひとつでもありますが、花粉症予防やダイエット効果もあります。
くしゃみや鼻水などの辛い花粉症の時期には、症状軽減を助ける食べ物を取り入れるとよいですね。
ご自身の体質や体調を考慮しながら、チョコレートのさまざまな効果を健康に役立ててみましょう。
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