チンチラのお風呂である「砂浴び」の時間は5~10分、頻度は1日1回以上が理想ですよ!
チンチラは、見た目のかわいらしさやふわふわの触り心地で、人気上昇中のペットです。
しかし、犬や猫のような誰もが知るペットではないため、飼育方法がわからず困っている方もいらっしゃいますよね。
私も現在チンチラを飼っていますが、最初はわからないことだらけで戸惑った経験がありますよ。
この記事では、チンチラのお風呂である「砂浴び」の時間と頻度や効果、手順や砂浴びグッズまでご紹介します♪
正しい砂浴びの時間や手順を知ることで、体を清潔に保つだけではなくストレスも発散できますよ!
また、お風呂といってもチンチラは水が苦手ということはご存じですか。水ぬれNGの理由とぬれてしまったときの対応策も解説するので、お見逃しなく!
【広告】
チンチラのお風呂の時間と頻度は?砂浴びの効果も解説
チンチラには、お風呂の代わりに「砂浴び」が必要です。
チンチラを飼い始めた方にとって、砂浴びの時間と頻度は気になるポイントのひとつですよね。
また、チンチラにとってのお風呂である「砂浴び」にどのような効果があるのかも解説していきますよ!
時間と頻度
砂浴びをさせる時間は5~10分、頻度は1日1回以上が理想とされています。
個体差があるので、砂浴びが好きな子であれば10分程度させて、あまり好きではない子であれば数分程度でも大丈夫ですよ!
チンチラが満足した様子であればそこでやめさせてあげましょう。
頻度は1日1回以上が理想的ですが、難しいようであれば最低でも2日に1回は砂浴びさせてあげるのがおすすめです。
時間帯
特に決まった時間帯はありませんが、ケージを掃除するときや部屋んぽ終わりに砂浴びさせる方が多いようです。
部屋んぽとは、チンチラをケージから出して室内で遊ばせることですよ。
いつも決まった時間帯で砂浴びをさせておくと、チンチラも砂浴びのタイミングを覚えやすくなります!
チンチラは賢い動物であるため、一度覚えると自分から砂浴びをするようになるでしょう。
効果
チンチラの砂浴びには、次の2つの効果があります。
【砂浴びの効果】
- 余分な「ラノリン」やゴミを落とす効果
- ストレス発散やリラックス効果
被毛(ひもう)を美しく保つために、チンチラの皮膚からは「ラノリン」という物質が分泌されています。
ラノリンというのは、羊など被毛の密集した動物の体から分泌されるオイルで、主に体を保温・保湿する役割を持ちますよ。
保湿効果が高いため、私たちが使うヘアトリートメントや化粧品にも使われています。
チンチラの被毛のツヤ感は、この「ラノリン」のおかげなのですね。
しかし、この「ラノリン」は自然に蒸発する物質ではないため、砂浴びをすることでしか余分なラノリンは取り除けません。
また、砂浴びをすることで体に付着したゴミも一緒に落とします。
もし、砂浴びをさせずに余分なラノリンやゴミを放置しておくと、被毛が固まって毛玉ができ、皮膚疾患や毛を飲み込む毛球症を引き起こしてしまいますよ。
美しい被毛を保つだけではなく、病気にならないためにも砂浴びは欠かせない行為なのですね。
人間のお風呂と一緒で、砂浴びをすることでリラックス効果が得られると言われています。
また、くるくると体を回転させて砂浴びすることで、ストレス発散にもなりますよ。
体がきれいになることで、気持ちもスッキリするのでしょうね♪
心身ともに健康であるために、砂浴びは欠かせないね!
チンチラのお風呂は砂浴び!手順と砂浴びグッズの紹介
チンチラにとっての砂浴びは、人間にとってのお風呂と同じぐらい大事であることがわかりましたね。
ここからは、チンチラのお風呂である砂浴びの手順と、砂浴びグッズの選び方をご紹介していきます!
実際に私が使っているおすすめ商品もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみましょう♪
手順
【用意するもの】
- 浴び砂
- 砂浴び容器
- 掃除用シャベル
- 【手順①掃除用スコップを使って、砂を容器の中に1cm程度入れる】
-
入れる砂の量は、1cm程度の深さで大丈夫です!容器の底が隠れるぐらいの砂を入れてあげましょう。
ポイントは、砂を入れすぎないことです。ここで砂を必要以上に多く入れてしまうと、容器の中でおしっこや糞(ふん)をした場合に砂を多く換える必要が出てくるので注意しましょう。
- 【手順②チンチラが中で砂浴びをする】
-
チンチラは自分から容器の中に入っていくことが多いので、無理やり入れないようにしましょう。
自分から外に出てくると、それは満足したサインです。
数回砂浴びした程度で出てくることもありますが、満足している様子なら砂浴びを終了させて大丈夫ですよ!
- 【手順③おしっこや糞で汚れた部分を取り除く】
-
最後に、砂の上でおしっこや糞をしていないか確認しましょう。
汚れた部分があれば、掃除用スコップでその部分を取り除きます。
また、週に一回は砂が汚れてなくても、全部取り換えましょう。
汚れていないように見えても、実は目に見えない汚れが砂に付着していますよ。
汚れが気になる場合は、毎日取り換えると安心だね!
浴び砂
砂はペットショップなどで販売されている、チンチラ専用の砂を購入しましょう。
チンチラ専用の砂というのは、普通の砂よりも粒子が細かくサラサラしているのが特徴ですよ。
粒子が細かいのでチンチラの密集した被毛の奥まで届き、ラノリンや汚れをしっかり取り除くことができるのです。
メーカーによってかすかに粒度の大きさが違うため、いろいろ試してみて、チンチラの好みに合った砂を選んでみましょう。
重視するポイントで選び方が変わってきます。次のポイントを参考にしてみましょう!
【チンチラの毛並みの美しさを優先する場合】
粒子がより細かいものを選びましょう。粒子が細かくなればなるほど、被毛の奥まで砂が届き、砂浴びの効果が高まります。
【掃除の手軽さを優先する場合】
粒子が粗目のものを選びましょう。砂が舞い上がりにくく、掃除機で吸いやすくなるので比較的掃除が楽になりますよ。
チンチラ浴び砂のおすすめ商品は「三晃商会 チンチラサンド 1.5kg」です。
脱臭・吸水・吸着性に優れており、汚れだけではなく臭いまで落としてくれる商品ですよ。
チンチラサンドの中でも粒子が少し粗目です。砂が舞い上がりにくくお掃除も楽ですね♪
好みもありますが、私のチンチラはこちらの砂がお気に入りです!
砂浴び容器
砂浴び容器は、「チンチラが寝転がっても砂浴びが楽しめる」サイズのものを選びましょう。
専用のもの以外で代用するなら、水槽や金魚鉢などの「深さがあるもの」で、「砂が飛び散らない形状のもの」がおすすめですよ。
ケージ内で砂浴びさせる場合は、砂浴びするときだけ容器を入れるようにしましょう。
入れっぱなしだと、砂浴び容器の中でおしっこや糞をしてしまい、高頻度で砂を換えなければいけません。
チンチラ砂浴び容器のおすすめ商品は「三晃商会 プレイ・バス チンチラ・プレーリー用」です。
こちらも私が現在使っているものです。チンチラが中に入っても空間にゆとりがあり、カバーが付いているので砂が飛び散りにくくおすすめですよ。
透明であるため、チンチラが砂浴びしている様子も観察しやすいですね♪
カバーは取り外すことができるので、掃除がしやすい点もおすすめポイントです!
ちょこんと入口に手をかける姿が、まさにお風呂に入っているみたいでかわいいね♪
掃除用シャベル
掃除用シャベルは、掃除だけではなく砂を入れるときにも使える便利なグッズですよ。
「砂がすくいやすい大きめのもの」で「先が平らなもの」を選ぶことがポイントです。
先が平らになっていることで、隅の掃除もしやすくなりますよ!
掃除用シャベルのおすすめ商品は「三晃商会 小動物トイレ 掃除用シャベル」です。
こちらも実際に私が使っているものですが、一本あるだけで掃除が楽になりました!
大きめサイズのシャベルです。砂を入れるときは一気にすくえるうえに、シャベルの先を使った細かい掃除も楽ちんです。
また、持ち手の後ろにフックが付いているので、使わないときはケージの網目などに掛けて収納できますよ♪
砂飛び散り防止カバー
必須アイテムではありませんが、砂飛び散り防止カバーもおすすめですよ。
「ケージの3面(横・背面)に合うサイズ」で「透明な素材のもの」を選ぶことがポイントです。
素材が透明だと、中の様子が見やすく見た目の圧迫感もありませんよ♪
砂の飛び散り防止におすすめの商品は「三晃商会 サンコー イージーホーム60用 クリアー3面カバー」です。
こちらの商品は三晃商会のケージ「イージーホーム60」専用ですが、ケージの3面(横・背面)に取り付けることで砂の飛び散りを防いでくれますよ。
砂の飛び散り以外にも、おしっこや糞の飛び散りまで防いでくれるので掃除全般が楽になりますね!
透明であるため、見た目の圧迫感もなくお部屋に馴染(なじ)んでくれますよ♪
それぞれの選び方を参考に選んでみてね♪
チンチラのお風呂に水はNG!?ぬれた時の対応策も解説
同じお風呂でも、チンチラは「水を使ったお風呂」が苦手です!
これまでご説明したとおり、チンチラにとって砂浴びがお風呂です。そのため水にぬらす必要はまったくありません。
ここからは、チンチラが水ぬれNGの理由と、万が一ぬれてしまったときの対応策について解説していきますね。
水ぬれNGの理由
チンチラが水ぬれNGの理由は、そもそも水にぬれることを想定した体ではないためですよ。
チンチラは南米のアンデス山脈出身で、もともとは標高2,000~5,000mほどの岩場で暮らしていた動物です。
気温は-20℃まで下がり湿度はほぼ0%、雨はほとんど降らないという極度の寒冷・乾燥地域で生活してきました。
そのため、一つの毛穴からは50~100本ほどの毛が生えており、この密集した被毛のおかげで、寒さや乾燥には耐えられる体になっているのですね。
しかし、暑さや湿気・水は想定していないため、暑くてジメジメした環境が非常に苦手な動物なのです。
また、チンチラの被毛には一度水にぬれると乾きにくいという特徴がありますよ。
寒さや乾燥から体を守るために、被毛は保温・保湿の役割を果たしているのです。
水にぬれてしまうと、その役割が裏目に出て水分を逃さないように働き、乾きにくくなってしまうのです。
そのため、ぬれるということはチンチラにとっての異常事態ですよ。ストレスになるばかりでなく、体がなかなか乾かないので体調を崩す原因となってしまいます。
ぬれたときの対応策
チンチラはいたずらっ子なので、部屋んぽ中や目を離した隙に水にぬれてしまう場合もあります。
水にぬれないよう対策するのがベストですが、万が一ぬれてしまったときは、次の順番で対応しましょう。
【水にぬれた時の対応策】
- タオルで水分をしっかりふき取る
- ドライヤーで乾かす
まず、タオルで表面の水分をしっかりふき取ることが大切です。
吸水性の高いタオルを使うと、より乾きやすくなるのでおすすめですよ。
チンチラが怖がって逃げ出さないように、しっかりと体を固定してあげましょう。
ドライヤーは「低温」に設定し、ゆっくりと当ててあげましょう。
高温のドライヤーを激しく当てると、音のストレスだけではなく、やけどしてしまう危険性がありますよ。
ドライヤーを嫌がるチンチラも多くいますが、体調を崩さないためにも、完全に乾かすことを最優先にしましょう。
体の一部だけぬれてしまった場合は、上記の方法で対応できる場合が多いです。
しかし、全身がぬれてしまった場合は、動物病院に連れて行くようにしましょう。
水を大量に飲み込んでしまって、肺に水が入りこんでいる可能性がありますよ。
緊急時に慌てないためにも、普段からチンチラを診てくれる病院を見つけておくことをおすすめします。
水の事故を防ぐためにも、部屋んぽするときは安全かどうか確認してね!
まとめ
- チンチラのお風呂は砂浴びで、時間と頻度は5~10分、1日1回以上が理想である
- 砂浴びの時間帯は、いつも決まった時間帯でさせるとチンチラも覚えやすい
- 砂浴びの効果は以下の2つである
- 余分な「ラノリン」やゴミを落とす効果
- ストレス発散やリラックス効果
- 砂浴びの手順は以下のとおりである
- 1.掃除用スコップを使って、砂を容器の中に1cm程度入れる
- 2.チンチラが容器の中で砂浴びをする
- 3.おしっこや糞で汚れた部分を取り除く
- チンチラの砂浴びグッズは以下の4つである
- 浴び砂
- 砂浴び容器
- 掃除用シャベル
- 砂飛び散り防止カバー
- チンチラが水ぬれNGの理由は、水ぬれを想定した体ではないためである
- 水にぬれてしまったときの対応策は以下のとおりである
- 1.タオルで水分をしっかりふき取る
- 2.ドライヤーで乾かす
- 全身ぬれてしまった場合は、動物病院に連れて行くようにする
チンチラはきれい好きであり、お風呂のかわりとなる砂浴びはストレス解消のためにも必要不可欠ですね。
また、お風呂と言ってもチンチラにとって、水にぬれることがいかに危険かもご理解いただけたでしょうか。
部屋んぽの時には安全面に気をつけつつ、チンチラとふれあう時間を楽しみましょう♪
コメント